敷地は、西と南が道路に面した角地で、特に南側は昼夜問わず交通量が多い幹線道路。また北側には地域の公民館が建っているため、周辺の視線や騒音からプライバシーを守ることが課題となった。そこで敷地の周囲を約2.3mのコンクリート塀で囲み、騒音を遮るとともにプライバシーを確保。敷地中央に配置した中庭を囲むように部屋を配置することで、多くの部屋が光環境を最大限享受できるよう計画した。特に生活の中心の場であるLDKと寝室を幹線道路の騒音から一番離れた位置に配した。
家族それぞれが個々に打ち込める場(在宅で仕事するご主人の書斎・子どもたちが過ごす図書室的子どもスペース・奥様が過ごすLDKなど)が適度な距離感がありつつ中庭を介して家族の気配を感じることができる住環境とした。家族のウォークインクロークを水廻りや室内物干しができるスペースに隣接させ、[洗う]から[収納]までの洗濯動線の集約を図るなど家事負担を軽減できるように配慮した。また子どもたちの成長に伴って、簡単な工事で子ども室を分けることができ、ライフスタイルの変化にも対応できるような計画とした。
撮影:穂坂昭