明治時代に建てられた築120年以上のご主人の父の実家を古き良き歴史的価値を尊重しつつ、これからも住み継いでいくための“住まい“としてリフォーム提案をした。その際、古き良きこの家に愛着のあるご夫婦にとっての快適な住まいを追求し、既存の残せる素材はできるだけ残し、時を重ねた素材の温かみや味わいを活かしながら、断熱性や耐震性などの現代の生活に必要な機能を新たに加えた。
庭に面しているが、開口が少なく暗くなりがちだった既存の土間に新たに開口を設けてダイニングキッチンへと改修。生活の中心の場に光と風を取り込むことで、明るい住環境を実現した。また、水廻りやクローゼットをまとめることで、家事動線を簡略化し、日々の家事の負担軽減に寄与している。
今回の計画は、この家が語り続けてきた歴史に新たな1ページを加え、時代を超えて次の世代にも受け継がれていく大切な節目となる。これから先もこの家が家族の物語を紡ぎ、たくさんの時間とともにあり続けることを目指した。
撮影:CRAFTIS MEDIA