今回バスルームのリフォームということで、限られたスペースの中でどこまで明るく、あたたかみのある空間がつくれるかを考え、気持ちよく、そして、くつろげる空間を目指しました。
バスルーム全体（脱衣室の洗面カウンターも）を白のタイルで仕上げ、間仕切りに透明ガラスを使用して浴室と脱衣室に一体感をもたせ、より広く明るい感じが出るようにしました。そして、木製家具や、白熱灯照明を使用することにより、あたたかみを演出し、よりくつろげる空間になるよう計画しました。お年寄りも使うということで、浴室側に勾配をとり、浴室出入口に排水口を配置することにより段差をなくし、床に滑らないタイルを使用し、手すりをつけるなどして、バリアフリーについても考慮しました。設備面では、湿気対策として、天井近くに換気用の開口部を設け、換気乾燥機を採用することにより、湿気のないあたたかなバスルームを実現しました。今回予算の都合で、ご主人に自ら木部の塗装をしてもらいました。そのことにより、このバスルームに対する思い入れが強くなり、換気や、使用後のふき取りなどのメンテナンスをこまめにやっているということで、バスルームも長持ちすると思います。
撮影：田村洋寿郎