TELESCOPE

マンションリノベーション

草津温泉にある築25年のリゾートマンションの一室を友人や親戚が集まれ宿泊もできるゲストルーム、飲食店を営むご夫婦の料理試作室、短期アルバイト用社宅など、多目的な利用を想定した部屋へのリノベーションを計画した。

南北に奥行の深い間口3.8m×奥行9.1mの1DK(北側に玄関と水廻り、廊下を進むと建具で仕切られた居室があり、南側に大きな開口部がある間取りであった。)の既存の仕切りを全て取り払い、新たに設けた筒状(TELESCOPE)の仕切りでそれぞれの空間を分節し、玄関から唯一の開口部である南の大窓に向かって視線を誘導することで、望遠鏡をのぞき込んだような抜け感と広がりを感じる住空間となった。また、付属する家具等(ベッド台、テレビ台、キッチン収納、ダイニングテーブル、照明)も筒状(TELESCOPE)の形体とすることで、デザインの統一感と視線の誘導を意識した計画となっている。

冬場の厳しい寒さに配慮し、窓を二重サッシにすることで断熱性能を高め結露を防止するなど、より快適な住環境になるよう努め、遮音性能の高い床材を使用するなど隣接する住居にも配慮し計画した。

撮影:穂坂昭

  • 所在地:群馬県草津町
  • 竣工:2020年8月
  • 構造:鉄筋コンクリート造
  • 延床面積:35.45㎡
  • 内部仕上げ:[床]クッションフロア貼り タイルカーペット貼り[壁]クロス貼り[天井]クロス貼り
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