都内マンションの一室で既存リビングダイニングに奥様の仕事場を組み入れるマンションリフォーム。
限られたスペースに仕事場の機能を組み込むため、ただ仕事場をリビングダイニングに置くだけではリビングダイニングの面積は小さくなってしまう。そこで「兼ねる+」をキーワードに、視線の抜け・止めを意識した計画とオリジナルでデザインした家具により、仕事時には仕切れ、普段は緩やかにつながり、ひろがりを感じられるような住空間をめざした。
座位では視線を遮り立位では抜けているため圧迫感を感じさせないよう計画したバイオエタノール暖炉を組入れた収納家具とロールアップタイプのプロジェクタースクリーンで、リビングダイニングと仕事場を区切り、ソファー・イスを兼用できる高さで造った1200mm角ダイニングテーブルをリビングダイニングの中心に据えることで、仕事、食事、趣味、くつろぎが1つの空間で兼ねられる住空間となり、限られたスペースを最大限に生かす計画とした。
撮影:鈴木淳平