まるみや みやげ&カフェ

四万温泉の温泉街に位置し、創業100年の長く観光客や地域の人に愛された物産店を新たにカフェを併設したお土産屋さんとしてリニューアルする計画。

お店全体に既存のお店のファサードから着想を得てデザインした斜めの棚を入り組ませ、さらに外壁面も入り組ませることで通りを散策する人々を招き入れ、通りに対してオープンなスペースや、少し奥まって落ち着けるスペースなど、温泉街の通りにいろいろな居場所を作りだした。斜めの棚はカフェスペースとお土産スペースを緩やかに仕切る間仕切りの用途とお土産屋さんに必要不可欠な陳列棚の役割を持ち、くの字型にへこんだ外壁面は積雪の多い四万の環境に配慮し、出入口の庇と人だまりを生み出す役割がある。また外壁面は店内への視線の誘導に配慮し外から中の様子が見渡せるようにガラス張りとすることで店内へ入りやすく、店舗の用途を一目で認識できるよう計画することで、看板や掲示物を減らし道行く人々を取り込むような建築となるように努めた。

厨房からカフェスペース、土産スペース、出入口を見渡せる位置に配置し死角をなくすことで家族経営の少人数の管理に対応した計画とている。

撮影:穂坂昭

  • 所在地:群馬県中之条町
  • 竣工:2022年2月
  • 構造:鉄骨造2階建て
  • 延床面積:(施工面積)103.28㎡
  • 外部仕上げ:[外壁]磁器質タイル張り ジョリパット塗り
  • 内部仕上げ:[床]フロアタイル張り[壁]磁器質タイル張り クロス貼り[天井]杉縁甲板張り
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