四万温泉街の一角で四万川沿いの駐車場に面し、観光客が頻繁に行き交うような場所に、四万温泉の代表風景である四万川の清流に対して開放し、その清流の雰囲気を建物全体で感じ取れるような建物を計画。10年前に手掛けた同通りに建つ四万温泉協会からのコンセプトである四万川の清流を感じる温泉街の通りにしたいとの思いをまた一つ実現。
狭小地で尚且つ国立公園内の建築規制のため、とても小さな建物となったが、吹抜けによる上下方向への広がり、店内から半外空間へのつながり、さらにその半外空間を通して四万川の景色を店内全体に取込むことで、狭さを感じさせない広がりのある居心地の良いカフェとなった。
訪れた人には、川と対岸の緑をパノラマで取り込むダイナミックさと、自然に囲まれた落ち着きの中、こだわりのピッツァ・パンとコーヒーをぜひ堪能してほしい。
撮影:穂坂昭