「都心を離れ、緑の中で暮らしたい」という建て主。扇状に広がる傾斜形状の土地の有効活用を考え、120°角度をつけた二つの箱を組ませたプランとし、ご主人の趣味である盆栽スペースの地階部分、地上階の住居部分ともに全面道路から高低差なくスムーズに入れるよう計画。
光、風、周辺の自然を有効に取り込み、明るく広々とした住空間になるよう熟慮した。また、自然素材中心に仕上げ、段差を最小限に抑えた使いやすく効率のよい動線によって、体に負担の掛からない居住スペースを提案。 老後を夫婦二人でのんびりと暮らせ、森の中に溶け込むような住宅を目指した。
撮影:穂坂昭