閑静な住宅街に建つ二世帯住宅。住宅密集地であり、学生の通学路でもある前面道路など、外部からの視線を止められるよう考慮。その反面、ちょっと広めの中庭を設けることにより、プライバシーを確保しつつ、明るく開放的な住空間になるよう計画。また、親世帯と子世帯を玄関やダイニングキッチンなどの共有スペースでつなぎ、それぞれの世帯に合った生活動線を確保。
シンボルツリーを植えた中庭を囲むように、東に親世帯、西に子世帯、南北には共有スペースを配置。中庭に面して大きな開口を設け、採光・通風はもちろん、青空を望んだり、雨音を楽しんだり…。さらには、同居する家族の気配も感じ取れ、将来的に介護が必要になっても対応できるよう考慮、家族が安心して暮らせるコートハウスを目指した。
撮影:穂坂昭