国道から少し入った小道を進むと、山の中腹の森の中、緑豊かなその場所にぽつんと覗く小さな家…。そんな、愛犬と暮す家族のための素朴で温かい“すまい”を計画。
山の中腹を削った当該傾斜地の安全性を考え、崖地を避けるために『くの字』のプロポーションとし、日照の確保が難しい北斜面の敷地に吹き抜け及びロフトにより家全体に光を取り込めるよう計画。ロケーションの良い西側に対してオープンな間取りとし、生活の中に自然豊かな景観を取り込み、コンパクトではあるがより広がりと繋がりを持った住空間を目指した。
イームズシェルチェアをはじめ、オールドアメリカンな家具を中心に好まれていることも考慮、家自体も住み続けていくとともに味の出てくるような素朴で温かみのある飽きのこないシンプルな素材・デザインを心掛けた。足を洗うための外水道はもちろん、外で泥んこになっても直接バスルームに入れるなど、愛犬とも快適に暮らせるような住まいを目指した。