群馬の名湯の一つである『沢渡温泉』。その沢渡温泉街の中心に位置、源泉に一番近く、観光客の立寄り湯であるとともに、地元の方々の家風呂であり憩いの場となっている『沢渡温泉共同浴場』。地元の方々に親しみのある『共同浴場』をそのままに、街並みとの調和や趣を大切にした、群馬の名湯『沢渡温泉』のランドマーク的な建物になるようリニューアル。
県産材である杉板とシラス(火山灰)が主成分の塗り壁で素朴な風合いに仕上げた外観は、はじめての観光客にも入りやすい落ち着きある雰囲気に。脱衣室は、既存壁・天井を活かしつつ、床材は素足にやさしい畳タイルに変更。浴室は、開口を広げることで、採光・換気機能を高め、桧の香り漂うくつろぎの空間に仕上げた。
撮影:穂坂昭