市街地からは少し離れた、閑静な分譲住宅地。家族で作る・食べるが楽しめるダイニングキッチン、季節を感じられ、音楽を聞きながらゆったりとした時間の流れが心地よいリビング…音楽・緑・木に囲まれて暮らす、そんな“やすらぎのすまい”を目指した。
東・西・南側に住宅、北側には道路と視線に囲まれている敷地を考慮し、外部に対しては閉鎖的に、しかしながら高窓と中庭により家中に“光と風”を…。家全体はコンパクトに抑えながらゆったりとした内部空間となるよう提案。中庭を効率的に設けることで、それぞれの居住空間が視覚的な抜けにより何倍もの広がりを感じることかできるよう計画。ダイニングキッチンには、3.8mのカウンターテーブルをはじめとしたオリジナル家具等により、使い勝手も考慮した家族が集う気持ち良い空間に…。耐久性・耐震性のある木質準ラーメン構造であるSE構法を採用し、さらに、柱・梁をよりシンプルにかけることで、ライフスタイルの変化による間取りの変更に対応できるよう計画。物理的な耐久性を考えるとともに、機能的な耐久性についても考慮した。
撮影:穂坂昭