周辺には農地が広がるのどかな雰囲気漂う緑豊かな場所に、定年後の終の棲家としてスローライフを楽しめる住空間を提案。
地元で伐採も手掛ける地産の木にこだわる材木屋さんから材料を供給してもらい、計画の段階からいろいろの樹種の木を適材適所に配して、地元の工務店が1本1本違う木を匠の技で手刻みにより組み上げた。建具材やテーブルカウンターにも県産材を使用するなど地産地消と手仕事にこだわった住まいとなった。
水廻りやアプローチなど足腰の弱いお母様はもちろん、将来のご自分たち夫婦の介護についても考えて計画。農作業の休憩・作業にと考えた土間や広めのテーブルカウンターなどにより、同じ敷地内に住む息子家族や近所の方々が集い、笑い声の絶えない住空間になった。
撮影:穂坂昭