那須の御用邸に程近い、ロケーションの良い別荘地に建つ住宅。別荘としての計画だが、将来的に定住も視野に入れて、終の棲家となり得るように計画した。
高低差が4m弱ある敷地の段差の解消が課題となったが、緩やかにのぼるアプローチと玄関からゆったりとダイニングキッチン、リビングや寝室へといけるように極力段差を抑え、手すり等も適所に配置し、高齢者、将来の介護にも配慮した。
親戚十数名が一度に集える空間として、総長5.3mのカウンターとテーブル囲炉裏を持つダイニングキッチン、露天風呂感覚で入ることができるロケーションの良い浴室、段差の処理のために鉄筋コンクリートで造った半地下の趣味(陶芸)の部屋等、住まいやすさだけでなく、遊び心のある住空間を目指した。
撮影:穂坂昭