人や車の往来が多く、周りが三面の道路に囲まれた三角地帯の敷地にはりきゅう治療院を計画。
『気持ちや症状が軽くなったと感じるような安心感があり、はりきゅうに限らず、子どもからお年寄りまで気軽に立ち寄り、憩うような場をつくりたい!』と地域に貢献できる治療院を目指す院長。地域の癒しや、癒しを求め集うランドマークとなるような建築を目指した。
来院者の動線の中心でもある待合室の高天井なボリュームに対し、高さを抑えた「施術室(2ヶ所)」・「憩いの場」の3つのボリュームを3方向に角度を振りながら飛びだすように方向性を持たせ、周りの道路からどの方向から見ても正面性を感じるような建物の形状とした。それらのことで、訪れる来院者にとって目指しやすいランドマークとなるような施設となった。
周りからの視線を気にすることなく施術が受けられるように、その建物形体と塀(コンクリート、木)・中庭の配置・植栽の計画により、緑豊かな癒しのプライベート空間となるよう計画し、施術を受ける人はもちろん、地域の人々の憩いの場を実現させた。
撮影:穂坂昭