吾妻路・竹の家 外構計画

草津や四万へ抜ける国道沿いで、駅からも徒歩数分のそばきり吾妻路と竹の家。隣の敷地が更地になったことでお店の庭が街道沿いから露わになり、景観や防犯上の不安が生じた。また休日ともなると店外でお客が並んで待つほどであり、駐車場整備も早急に求められる状況にあったため、庭廻りを主軸とした外構整備計画を行った。

この場所には江戸時代から残る門があり、これに迎い入れられ、庭のアプローチを通って吾妻路店内へと入る。この門はこの場所を印象づける主役であり、この先も使用しながら保存していくことが前提にある。門から庭を囲んで乱立するように、1~2m幅の高さもそれぞれ異なる小間切れの塀を植栽間に配置し、前後に位置する塀と庭木により奥行き感を生み、防犯上簡単に侵入できないような雰囲気づくりを行った。また、塀の素材を建物で使われている屋根瓦、外壁の漆喰、桧板を使用することで、既存の門や建物の雰囲気と調和するよう計画すると共に、街並みに対しての景観形成にも配慮した。

撮影:穂坂昭

  • 所在地:群馬県中之条町
  • 竣工:2018年10月
  • 外部仕上げ:[塀仕上げ]桧板、桧格子、漆喰調白壁塗装、瓦、コンクリート
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