浅間酒造観光センター3階の大広間食堂から本格窯焼きピッツァを提供するピッツェリア・カフェ『KURATTORIA150』(クラットリア イチ ゴー マル)へのコンバージョン提案。
創立150周年を迎える酒蔵によるピッツェリアで、「蔵」とイタリアの食堂「TRATTORIA」を合わせ、さらに150年先まで地元の方にも観光のお客様にも愛されることを願われ名づけられた。
緑あふれる周辺環境を施設内に取り込めるような視線・動線計画とし、地産の栗材などの素材感も大切に酒蔵をイメージさせる漆喰、なまこ壁、瓦をモチーフにグレートーンで内装を設えたカフェ空間を提案。
3階に上がると周辺の山々を見渡すことができるため、良好な景色を遮らぬように抜けを作ったオープンな計画とし、ピッツァ窯を角度を振って配置することで、自然をバックにシェフがピッツァを焼いている姿が目に飛び込む。木格子により客席を緩やかに区切り、木格子の間隔に密な部分と疎の部分を作ることで視線のコントロールと空間差をつけた。
地産地消にこだわるオーナーの思いを受けたシェフの焼くピッツァを、緑あふれる自然豊かな環境の中、ゆったりと楽しめる空間となった。
撮影:穂坂昭