江戸時代に建てられた農家住宅をギャラリーとしてコンバージョンし保存。
一部が朽ちて崩れていた2階建て建物の健全だった1階の一部を残し、既存に対して角度をずらした新しい白壁で入れ子のように囲うことで、構造としての補強とギャラリーの展示壁としての用途を付加した。既存建物とそれに角度をつけた新規壁により、展示壁が多方に向くことで、作品ごとの世界観や雰囲気などに変化をつけられる壁となった。
減築というカタチで、先祖が代々過ごしてきた家をご自身のアート作品等を展示するギャラリーとして生まれ変わらせ、200年の記憶や思いをこれからも継承していく。
撮影:穂坂昭